“極太”で勝負をかける「カップめん」

“極太”で勝負をかける「カップめん」、格安PBに勝てるか
nikkei TRENDYnet 2月16日(火) 14時37分配信 / 経済 - 経済総合

不況の影響で、カップめん市場も低価格のPB商品が急速に増加。原料高騰などの理由で値上げを敢行したNB商品は、苦戦を強いられてきた。だがついに大手メーカーの手がけるNB商品の巻き返しが始まった。PBにまねのできない高い技術力を生かした高付加価値商品が相次いで発売されている。

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 メーカー各社がPBとの差別化として力を注いでいるのがカップめんの基本といえるめんの質の向上だ。ここ2~3年続く街のラーメン店のつけめんブームに着目し、各社とも食べ応えのある太いめんを開発している。

 最大手の日清食品は、昨年から「全麺革命」と名打ち、「日清麺職人」「日清のどん兵衛」など既存商品のめんの改良に取り組んでおり、今冬、カップめんの最需要期を狙って新ブランド「太麺堂々」を投入した。中華めんは特有のコシを出すために、うどんと比べて硬質な小麦を使用するので、数分で湯戻りする太いめんを商品化することは困難だった。だが、「こねる、蒸す、切るの工程を改良した新技術の最適な組み合わせで、4分で湯戻りする太いめんが完成した」(日清食品)。

 明星食品は、09年3月から「究麺」シリーズを展開している。製造工程で発生するめん内部の気泡の大きさや数をコントロールすることで、太めんや細めんなど、さまざまなめんの質を再現できるようになったという。究麺シリーズは、商品ごとに小麦粉の配合率やめんの幅、厚みを変えており、今冬発売の「濃厚みそ」には、スープに合う、断面が円く太いめんを採用している。

 エースコックも09年8月に定番の「スーパーカップ1.5倍シリーズ」をリニューアルし、めんを一新。「3Dめん」とうたっている。小麦粉やでんぷんなどの配合率や製造工程を改良し、従来品と比較して厚みや弾力、コシをアップさせたという。リニューアル直後の8月と9月の売り上げは「前年同期比200%超を達成した」(エースコック)。

 日清の「太麺堂々」は、うどんやつけめんなどで使用される「切り刃14番」と呼ばれる太さのめんを使用しているだけあり、印象に残る太さで弾力も十分。明星食品の「究麺」も、生めんのようなのど越しと、しっかりした歯応えがあった。エースコックの「スーパーカップ1.5倍」は、確かに従来品よりも厚みやコシが増してはいるが、「3D」という文言が期待させるほどには太さや食べ応えは感じにくかった。

【結論】太めんのインパクトは十分PBとの実力差を広げた

 PBの攻勢、小麦の値上げなどメーカーにとって厳しい状態が続いたが、この間にメーカーは品質向上がわかりやすい、めんの改革に力を注いだ。従来は再現できなかった太いめんを武器に、NBの魅力の再認識をアピールしている。スープは太めんによく絡む濃厚スープが潮流だ。今回試食した商品は、いずれもPBカップめんのオーソドックスな味とは一線を画すおいしさだった。今後は価格重視派と品質重視派という二極化が進んでいきそうだ。

(文/吉田 明乎・写真/古立 康三)


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by ipe-osakaoudon | 2010-02-16 22:07 | 麺類


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