うどんのゆで汁リサイクル バイオ燃料+冷却水+肥料に
asahi.com 2010年3月9日 より うどんのゆで汁リサイクル asahi.com 2010年3月9日 うどんのゆで汁の成分は、でんぷんと塩。 そのまま流すと川を汚す「やっかいもの」のうどんのゆで汁を、すべて再利用できるように処理する研究が各地で進められている。ゆで汁に含まれるでんぷんを沈殿させてバイオ燃料や飼料に変え、残った上澄み液は冷却水などとして利用する――など。すでにプラントを作って取り組む企業もある。 うどんのゆで汁には有機物のでんぷんが多く含まれる。そのでんぷんが河川に残ると、悪臭や水質汚濁の原因となり、自治体などはその対策に頭を痛めてきた。 広島国際学院大工学部の渡辺昌規准教授(生物化学工学)らは、ゆで汁にたんぱく質分解酵素を入れるとでんぷんが沈殿することを突き止めた。でんぷんはたんぱく質に囲まれた形で漂っているため、たんぱく質が酵素で分解されることで沈殿する。 まず無洗米の精米時に出るとぎ汁で実験。とぎ汁にも大量のでんぷんが含まれている。分解酵素を入れるとでんぷんが底に沈み、沈殿物と上澄み液に分かれた。 沈殿物に米ぬかと酵母を入れて発酵させると、濃度6.2%のエタノールが生成された。同様のやり方で、3リットルの湯で讃岐うどん300グラムをゆでた汁の沈殿物からは1.0~1.2%のエタノールができたという。 植物由来のエタノールはガソリンの代替燃料として注目されている。燃焼させて出る二酸化炭素(CO2)は、原料の植物が光合成で吸収した分とみなされ、CO2を増やさないためだ。 使用した分解酵素は人体に害のないとされる食品添加物の一種なので、上澄み液はそのまま冷却水などに再利用できるという。さらにエタノールを精製した残りかすも、飼料や肥料などに使える可能性がある。 渡辺准教授は「エタノールを回収できることも重要だが、排水を減らして水を再利用できることが大きな利点」と話す。共同で研究している広島市内の製めん業者と2011年3月にも処理プラントを作る予定だ。 鹿児島県霧島市の企業「霧島高原ビール」は農林水産省の補助を受け、昨年9月から県内の飲食店でゆで汁の処理プラントを動かしている。同社はこうじ菌を利用する。 ネット状の樹脂にこうじ菌を付着させ、排水のタンクの中に入れる。ゆで汁が対流している間にでんぷんがこうじ菌の菌糸に取り込まれるという。上澄み液は1~2時間で白濁が消えていき、24時間で透明になるという。上澄み液は殺菌してトイレで流す水に、こうじ菌が含まれた沈殿物は養豚場で飼料として使うという。(木村俊介)
by ipe-osakaoudon
| 2010-03-09 20:08
| 大阪おうどん情報
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