きつねうどんの秘密 ~Part2. 信太の森 きつね伝説~

きつねうどんのことを、 “しのだ(信太)うどん” と呼ぶこと、
そして、この信太(しのだ) が、枕草子にも登場することは、昨日のブログに書きました。
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では、なぜ、きつね と しのだ(信太) が、結びついたのでしょうか?

信太の森には、以下のような「きつねの伝説」があります。
「葛の葉物語」(信太妻)

約千年余り前、今の大阪市阿倍野の里に阿部保名(あべのやすな)が住んでいました。父は豪族でありましたが、人にだまされ所領を没収されたので、保名は家の再興を願い、信太明神(聖神社)(信太森 葛葉(くずのは)稲荷神社という説もあり)に日参していました。

そんなある日のこと、保名(やすな)は、信太の森で、数人の狩人に追われた一匹の白狐を助けました。保名は、そのとき、手傷を受けましたが、白狐は、葛の葉(くずのは)という女性に化け、保名を介抱して家まで送りとどけました。

それから数日後、葛の葉(くずのは)は、保名(やすな)を見舞い看病し、やがてお互いの心が通じ合い、妻になり、童子丸(どうじまる)という子供をもうけました。

その子が五才のとき、葛の葉は、庭に咲く花の美しさにみとれ、きつねの姿に戻ってしまいます。そして、そのきつねの姿を童子丸に見られてしまいます。

正体が知られてしまったら、もう、いっしょには暮らせません。それが、きつねと人間の掟(おきて)です。

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別れの夜、葛の葉が、筆をくわえて書き残したのが世に有名な一首である
「恋しくば 尋ね来て見よ 和泉なる信太の森の うらみ葛の葉」です。

この童子丸が、後に 「陰陽師(おんみょうじ)」 として有名になった 安倍清明(あべのせいめい、阿倍とも書く)だと云われています。


上のお話は、江戸時代に、
人形浄瑠璃・歌舞伎 『蘆屋道満大内鑑』(あしやどうまんおおうちかがみ) の中の 通称「葛の葉」として、人気を博して、非常に有名になりました。
そして、小松左京・辻井喬・折口信夫・ 松谷みよ子など多数の小説 や 昔話の題材となっています。

つづく・・・
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by IPE-OsakaOudon | 2006-12-19 11:39 | 大阪おうどん情報


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