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「うどん、そば」伸び~る輸出 神戸港から世界へ

   
神戸新聞 (11/10 10:38) より 引用しました。

「うどん、そば」伸び~る輸出 神戸港から世界へ_e0026527_9375112.jpg うどん、そば、そうめんの輸出が伸びている。海外での日本食の定着を追い風に、安全で高品質なイメージから、米国などに続いてアジアで日本特有のめん類の人気が高まっているためだ。うどんなどの大供給地、近畿地方が輸出量の半分近くを担う。国内消費が頭打ちの中、海外での消費拡大に期待が高まっている。

 大阪税関によると、全国のうどん、そば、そうめんの輸出量は二〇〇六年に初めて計一万トンを突破した。このうち大阪、神戸両港や関西空港など近畿からの輸出は四千五百五十五トン。中でも、神戸港はうどん、そうめん、そばの輸出が一九九六年以降、数量で全国シェアトップ。製めん業者が多い四国からも多くの貨物が集まり、数字を押し上げている。

 全国、近畿とも最大の輸出先は、日本食が浸透して久しい米国だ。特に人気なのは、短時間で調理できる冷凍うどん で、韓国系の人々にはざるそばも定着している。日本食レストランで邦人やアジア系の人々が食べるのは昔ながらだが「すしに続く日本食として、めんに手を伸ばす米国人も徐々に増えている」(専門商社)という。

 アジアの国でも日本のめんは人気だ。香港の高級日本食レストランでは「さぬきうどん」などのブランドめんが高所得層に人気。町の食堂でもファストフード感覚で楽しまれるようになった。

 台湾への輸出は乾めんが多く、日系の百貨店などで販売している。高島屋のグループ企業が運営する大葉高島屋(台北市)の近本優宣伝部長によると、うどんは「烏龍めん」の名で、台湾の食卓にはおなじみ。「日本と歴史的に関係が深く、食文化への理解も深い」という。

 在留邦人が多いシンガポールや、上海など中国本土でもスーパーで日本のめんが買える。最近は中国の代表的な庶民の味「火鍋」の具として、うどんが人気だという。

 大阪税関調査統計課の辻忠史さんは「ヘルシーさに加え、ファッショナブルな食べ物としても定着してきている。日本食レストランは海外で増えており、日本のめん輸出は今後も堅調に推移するだろう」と見通す。

 兵庫県乾麺協同組合(姫路市)の伊藤充弘播州乾麺PR実行委員長(イトメン社長)も「国内需要が伸び悩むなか、ここ数年は海外向けが増えている」と実感している。茶そばや冷や麦など輸出商品の種類も増え「業務用だけでなく、海外の家庭に普及してくれれば」と期待を寄せる。

 日本の食品を輸出する西本貿易(東京都港区)の金山泰士アジア食品流通事業部長は「めん類は価格の割に輸送費が高く、為替の動向次第で輸出が激減する恐れはある」と指摘した上で「現地の消費者が買いやすい価格と、安全という品質のバランスがとれれば、今後も輸出は伸びるのではないか」と話している。


   神戸新聞 (11/10 10:38) より 引用しました。




by IPE-OsakaOudon | 2007-11-10 19:36 | 大阪おうどん情報


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